「魚離れが進む日本」と言われて久しいですが、魚を多く食べる人ほど心筋梗塞になりにくいなどの研究結果もあり、水産物を食べることが、私たちの健康維持に役立つことも明らかになっています。
お魚嫌いのお子様でも「これだけは好き!」と、サバのみりん干しは根強い人気のある干物です。
そこで今回は、美味しい『サバのみりん干し』になるための6カ条をご紹介いたします。
① 何と言っても『素材』が命!
特にみりん干しで使用するサバは脂の乗りが重要です。かつては日本でも十分に脂の乗ったサバが大量に獲れていましたが、乱獲によりその数は減少の一途をたどっています。
そこで、多くのところでは海外産、中でもノルウェー産のものが人気を集めています。
ノルウェー産のサバは日本のよりひと回り大きく、脂ものっています。それは、魚の乱獲を防ぐため、年間に水揚げできる漁獲枠=IQ方式(漁獲枠個別割り当て方式)を決めているからです。
これにより魚の品質は保たれ、ノルウェーのサバは日本のものと比べて肉厚で大きく、さらに安定した供給が保てているのです。
②『機械開き』ではなく『手開き』で加工されている!
魚の種類が同じでもそれぞれで大きさや形が異なるため、刃の入れ方を変える必要があります。そこは人の目と手の感触がとても重要です。
素材をしっかりと見極めながら、効率性よりもひとつひとつを丁寧に扱い無駄を出さない『手開き』が美味しさにつながります。
③ さばく速さが、鮮度を保つ!
各地から仕入れた魚を手際よく開き、少しでも新鮮なままお届けできるような心がけが重要です。
熟練の手にかかれば、1尾10秒未満でサバきます!
また、脂の乗ったサバをサバく包丁は2時間に1回研ぐなど、道具にも細心の注意が必要です。
④ みりん干しは『タレ』も命!
味醂(みりん)干し用のタレは、専門店であれば創業当時から変わらない独自の製法で作り上げた伝統の味を守り続けています。
原料としては、芳醇な甘さの三温糖や味醂、醤油などがすべて完全無添加・無着色のものを使用していることが重要です。
⑤ 干し方には衛生面の配慮も重要です!
自然に恵まれている加工場では天日干しが一般的ですが、自社工場で乾燥室を用いて干し上げているところが増えてきました。
これは商品のムラをなくし、衛生面ではホコリ、自動車の排気ガス、虫などを防ぎ、高品質の干物を安心して食べていただくための最善の方法だからです。
かつては『干物銀座』と呼ばれ、幹線道路沿いの店頭に干している風景をよく見かけましたが、昨今の道路事情を見ますと衛生面では問題がありそうですね。
⑥ 仕上げ方で味が決まります!
水っぽさなどを感じることなく生魚に引けを取らない美味しさにするためには、加工後もすぐに−30℃以下に急速冷凍で保存することが重要です。
このことが、鮮度と旨みの維持につながり、いつでも旬の味が提供できることにつながります。
⑦ ショップの『サバのみりん干し』をご家庭で!

ショップで販売中の『サバのみりん干し』は全て6カ条をクリアしています。お子様にも大人気商品をご賞味いただけましたら幸いです(^^;;