「西にサケなし、東にマナガツオなし」という諺が示すとおり、関東以北ではなかなかお目にかかれないマナガツオ。
そのため東京などでは料亭や高級寿司店でしか食せない『超高級魚』という位置づけです。
しかし、オンライン通販をはじめ今ではお好きなタイミングでオーダーできるようになり、決してお安くはありませんが、手軽に堪能できるようになりました。
そこで、今回は『マナガツオの西京漬け』に絞ってのご紹介です。
① マナガツオの西京焼きとは【特徴】
マナガツオは最大で60cmほどまでに成長し、体色は黒に近い銀色で光沢があり、平らな身となっているのが特徴です(Wikipedia)。
獲りたてであれば刺身でも召し上がれますが、料亭や高級寿司店で人気なのは西京焼きです。
西京焼きとは、京都で製造される甘い白味噌を使いお酒やみりんなどを加え、魚の切り身を漬け込んだ後に焼き上げる調理法です。
② マナガツオの価格・漁期と旬について
東京都中央卸売市場 取引価格(データを元にかね哲水産作成)
マナガツオの取引相場1kgあたりだと、11月の価格平均が高いことがわかりますね。ただし、店頭・飲食店・通販店により価格設定は当然ながら変わります。
あくまでも目安という認識ですが、格安の魚ではないのも特性といえるでしょう。また、1切れとして販売されていたなら参考データ価格よりも安くお求めできます。
・漁期と旬について
マナガツオの漁期は海域によって時期が変わります。瀬戸内海水域であれば、初夏から秋季が漁期。よって、旬の食べ頃は夏期となります。
いっぽう、東シナ海では12月から春先が漁期です。身に脂が乗り美味しくなるのは冬期あたりで、寒冷期では冬から春が旬となります。
③ マナガツオはカツオの親戚?
どちらもカツオを名乗っていますので、親類関係か気になるところですね?ということで、両者のご紹介です。
・ 分類…スズキ目、イボダイ亜目、マナガツオ科
・ 体形…縦に長い(円形に近い)
・ 分類…スズキ目、サバ科
・ 体形…横長
生物分類上で見ますと同じスズキ目ですが、亜目・科と大きな違いがあります。何より姿形で全くの別種であることが明白ですね。
なお、生物分類法については『高級魚【銀ダラ】が好まれる理由を少し学術的に検証してみます!』で詳しくご紹介していますので、どうぞご参照ください。
④ マナガツオ西京焼きに挑戦!
冒頭でご紹介しましたように、マナガツオは関東以北ではまず獲れませんが、関西以南ですと釣りでも楽しめるお魚です。
ご家族で釣り上げた、あるいは釣り好きのご近所さんから新鮮なマナガツオが手に入りましたら自家製西京焼きに挑戦されてはいかがでしょうか?
簡単ですが、ここで調理法をご紹介致します。
(1) 準備する材料(1人前を基準)
a. 西京味噌(大さじ1)
b. 麹味噌(大さじ1)
c. お酒(大さじ1~2)
d. みりん(大さじ1~2)
e. ジッパー付き袋または保冷用容器
(2) 調理方法と手順
1. 下処理後、3枚におろした後でひと手間かけます
・水で余分な塩分を洗い流します
こうすることで、余分な水分や臭みが取れて美味しく仕上がります
2. 水気をキッチンペーパー等で拭き取った後に切り身にしておきます
3. 上記「a~d」までを合わせた味噌床を均等に塗ります
4. 上記「e」に入れ、冷蔵庫で24時間保管します
5. 余分な味噌は軽く拭き取り、魚用グリルまたはクッキングシートを敷いたフライパンで程よい焼き目がつくまで両面を『弱火』で焼いて完成です
初めから完璧は目指せませんが、それでもご家庭で作られた味は格別なものとなるでしょう。機会がありましたら、ぜひお試しください。
⑤ ショップの【マナガツオ西京漬】をご家庭で!
厳選した京都の最高級粒味噌を使用したマナガツオは、頬も落ちる美味しさが病みつきになります。

オンラインショップでは、国産の最高級マナガツオの西京漬けを絶賛販売中です。店頭でなかなか巡り会えませんので、特別な日の逸品としてご検討いただければ幸いです(^^;;